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第89回研究例会

学史のなかの「学生研究会」」が2026年3月15日(日)に 完全オンライン(Zoom)で開催されます

下記のように、日本口承文芸学会・第89回研究例会を開催いたします。万障お繰り合わせのうえ、ぜひご参加くださいますようお願いいたします。

日時:2026年3月15日(日)14時00分~17時00分
○ZOOM(ズーム)による完全オンライン形式(パソコンやスマートフォンでインターネットに接続するオンライン会議形式,対面会場はありません)で行います。

☆招待URLは、こちらの「会員限定ページ」に記載してあります。
※日本口承文芸学会員には「会員限定ページ」に入るためのユーザー名とパスワードを郵送済みです。

パネリストの配布資料は、当日研究会にてチャット欄からの添付送信となります。


内容:


〇シンポジウム    「学史のなかの「学生研究会」

〇日時         2026年3月15日(日)14時00分~17時00分

〇参加方法       ZOOMによるオンライン形式

〇司会      真鍋昌賢(北九州市立大学文学部教授)

〇発表者     飯倉義之(國學院大學文学部教授)

         小副川肇(佐賀民話の会事務局長)

         山田厳子(弘前大学人文社会科学部教授)

〇コメンテーター 野村典彦(千葉大学文学部講師)


〇発表概要と予定時間

14:00~14:05 

真鍋昌賢「例会の主旨―学史のなかの「学生研究会」」

 口承文芸研究を支える根源には、事例調査(聞き書き)がある。調査史への関心は、学史(研究史)記述のために欠かせない。第30号記念特集「〈声〉の採集者列伝—聞き手たちの時代」は調査史の中の採集者への注目をうながした。一方で、フィールドワークは歴史に名前を残した者のみでおこなわれてきたのではない。例えば、学生研究会(サークル)も調査と事例集積の一角を担ってきた。『学生研究会による昔話研究の50年』(國學院大学説話研究会・國學院大学民俗文学研究会OB有志、2005年)は、そこに光をあてた数少ない成果である。本例会では、「学生研究会」に注目する意義を確認し、視野を他大学へと広げてみよう。列伝化されない匿名的な調査者の存在を、あるいは研究者を生み出してきた基盤のひとつを可視化し、口承文芸研究史を編み直すきっかけを得てみたい。


14:05~14:40 

飯倉義之「フィールドワークの熱き日々―学生研究会による口承文芸/民俗学の軌跡」

 大学に所属する教員の指導により、大学生がサークル活動として行う「大学研究会」によるフィールドワークは、1950年代に端を発し、1960年代に広がりを見せ、1970年代に民話ブームの追い風もあって全盛期となり、指導者を得て高校の部活動にまで波及していった。こうした学生研究会が自主刊行した資料集は、1970年代に話型の比較研究を中心とした昔話研究の精度を飛躍的に向上し、また以降の研究にも寄与し続ける貴重な資料を残す役割を果たした。またこうした研究会から次世代の研究者が多く輩出されていった。1980年代以降は往時の勢いは失うものの、学生研究会の存在と役割は現在まで受け継がれている。こうした学生研究会の、時代ごとの状況と活動とを、まずは整理して議論の叩き台としたい。

 

14:40~15:15

小副川肇「地方の民俗学研究サークルの採訪活動と残したもの」

  九州や四国、中国地方の農山漁村において、公民館等に1週間程自炊・寝泊まりして実施した民俗調査のフィールドワークは、きつくもあり大変であったが、その後の私の人生における民話採訪活動の原点となった。この大学時代の民俗学研究サークル(北九州大学民俗研究会)のフィールドワークを、口承文芸班の活動を中心に、写真による採訪風景やOBの言葉などを基に振り返るとともに、約20年間続いた同サークルのフィールドワークの歴史を、約20冊の調査報告書等を基に、設立当初の熱気や他大学との交流等を含めて簡単にではあるが紹介することにより、1960年~80年代の、地方における学生を中心とした民俗学研究サークルの活動の実態を知ってもらえれば幸いである。

 

15:15~15:50 

山田厳子「地方大学における民俗学運動

     ―弘前大学と都留文科大学の学生サークルを手がかりに」

 東京から地方に調査に向かい、「東京の学生さんが来る、と地域の期待を一身に背負った」(東洋大学OB談)私大の民俗学研究会とは違い、地方国公立大学の民俗学サークルはまた別の存在意義を持っていた。青森県の弘前大学と山梨県の都留文科大学では、一九六〇年代にサークルを立ち上げ、大学の所在地を中心とした「地元」で調査を続けてきた。部員の過半数を県内出身者が占める弘前大学では報告書に部員の名前と出身地を示した。一方、「地方から地方に来て地方に帰る」学生の多い都留文科大学では、民研の活動を顧問であった野口武徳は「郷土研究」と評した。地方大学の学生が民俗学研究を選びとってゆく「内在的な契機」と外的な要因について残された資料から考えてみたい。

 

(10分間休憩)

 

16:00~17:00 コメント(野村典彦)と質疑応答

 

〇 参加方法

以下の①または②により招待URLの情報を入手して、ZOOMで参加してください。

①「会員限定ページ」に記載の “招待URL” をクリックしてください。
「会員限定ページ」のユーザー名とパスワードは、事務局から郵送した資料(研究例会案内)に記載してあります。

②学会事務局のメールアドレスに招待URLを返信するよう依頼メールを送ってください。
ただ、個別対応のため時間がかかりますので、できるだけ①の方法でご参加ください。

※非会員をこの研究例会に招待する場合、その方個人に「招待URL」だけを伝え、「会員限定ページ」のユーザー名やパスワードは絶対に伝えないでください。また不特定多数がアクセスできるようなホームページやブログ、SNSなどに「招待URL」を流すことは絶対にしないでください。

※ZOOMでスムーズな視聴をするためには、ZOOMアプリのインストールを推奨します。既にインストール済みの方も、セキュリティ向上のため最新版に更新してください。また、ZOOMを利用して研究例会に接続する際に発生する通信料は個人負担です。Wi-Fi(ワイファイ)や通信量制限がない契約以外で接続していますと、通信料が発生したり、パケット(データ通信量)を大きく消費しますのでご注意ください。

2026/2/15 掲載 : 例会委員会